不動産におけるリノベーションとは?費用や期間について解説
- この記事のハイライト
- ●不動産売却におけるリノベーションとは住まいの機能や価値を再生したり、ご自身のライフスタイルに合わせた間取りの変更などをおこなうこと
- ●リノベーションの費用は部屋の階数や地域によって材料費や資材運搬費によって異なる
- ●フルリノベーションをおこなう場合は一般的に6か月から7か月程度の期間がかかる
不動産の売却をご検討しているなかで、「リノベーション」という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「何となくは分かるけど、具体的な費用や期間までは理解できてない」という方も少なくないかと思います。
こちらの記事では、不動産のリノベーションについて解説します。
和歌山市で不動産の売却をご検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
不動産における「リノベーション」とは?
「リノベーション」とは、既存の建物の大規模な改修のことをいいます。
リノベーションと似た言葉で「リフォーム」という言葉がありますが、リフォームは不具合のある設備の修繕・交換や見た目が悪くなった内装などの原状回復を指すのが一般的です。
その一方、リノベーションは、住まいの機能や価値を再生する意味合いが強く、ご自身のライフスタイルに合わせた間取りの変更なども含まれます。
デザイン性と機能性が向上する
リノベーションをおこなえばデザイン性に加えて機能性を向上させることもできます。
たとえば、室内の内装や設備をすべて解体し、畳をフローリングにしたり、間取りを変えたりすれば、ご自身の生活に合わせた空間を作ることが可能です。
また、大規模な改修をして新築のような状態にするだけでなく、古民家のリノベーションをおこない、昔ながらの風情を残しつつ快適な住まいに改修することもできます。
リノベーション済み物件を探している買主も多い
買主のなかには、リノベーション済み物件を探しているという方も少なくありません。
リノベーション済み物件のメリットは、契約後にすぐに入居することができるという点です。
また、リフォーム費用の借り入れをする必要がないため、住宅ローン1本で物件購入を進めることができるというメリットも買主側にあります。
近年は、新築物件よりも安く購入でき初期投資が少ないという点で、リノベーション済み物件は投資物件としても人気です。
この記事も読まれています|不動産を売却する前にリフォームは必要?メリットやデメリットを解説
\お気軽にご相談ください!/
不動産の「リノベーション」にかかる費用は?
不動産を売却するにあたってリノベーションをご検討する場合は、費用がいくらかかるかを把握しておくことが大切です。
工事内容によって費用は変動しますが、相場がいくらなのか確認していきましょう。
リノベーション費用の相場
リノベーション費用の相場は、マンションか一戸建てによって大きく変わります。
マンションの場合、リノベーション費用の相場は1㎡あたり15万円から20万円程度です。
ただし、設備・内装材のグレードによっては1㎡あたり25万円程度になる場合もあります。
また、部屋の階数や地域によって材料費や資材運搬費にかかる費用が高くなることもありますので、リノベーションを検討する際は見積もりを依頼すると良いでしょう。
一戸建ての場合の費用は、1㎡あたり25万円程度が目安で、マンションよりも単価が高くなる傾向があります。
一戸建てのリノベーションの場合、前面道路が狭く工事車両が入りづらいといった立地が要因となり工事費が高くなることがありますので、マンション同様に見積もりを依頼しましょう。
リノベーション費用の内訳
リノベーション費用の内訳は、大きく分けて以下の4つです。
- 施工する職人の人件費
- 資材・設備の費用
- デザインにかかる費用
- その他の諸経費
リノベーションの工事には、さまざまな工程があります。
室内の解体や電気設備の工事、排水管の設置など工事のプロセスは多岐にわたり、それぞれの工程には固有の技術が必要となるため、各工事は専門の工務店や職人に工事を依頼しなければいけません。
工程が多くなれば必要となる職人の数も増え、その分費用も上がりますので覚えておきましょう。
また、内装のデザインを有名なデザイナーに依頼したりする場合も費用は高くなります。
リノベーション費用を回収することは難しい
リノベーション済み物件は通常の物件よりも高い価格で売却できる傾向があります。
また、新築のような室内の物件は内覧時に買主に良い印象を与えることができ、スムーズに売却できるというメリットもあるでしょう。
しかし、リノベーション費用を回収することは一般的に難しく、費用すべてを売却価格に上乗せすると売却が長引く可能性がありますのでご注意ください。
たとえば、通常の売却価格が2,000万円の物件を1,000万円の費用でリノベーションするとしましょう。
この場合、売却価格を3,000万円以上に設定しなければリノベーション費用を回収することができませんが、売却価格が2,500万円程度になることも十分考えられます。
その一方で、建物の状態があまりにも悪く、そのままの状態では売却できない場合のリノベーションは非常に有効です。
不動産を売却するときにリノベーションをご検討する場合は、売却価格とリノベーション費用のバランスを考え、適切におこなうことが重要となります。
「どのように売却すれば良いか分からない」とお困りであれば、和歌山市不動産売却センターへお気軽にお問い合わせください。
この記事も読まれています|不動産を売却する前にリフォームは必要?メリットやデメリットを解説
\お気軽にご相談ください!/
不動産の「リノベーション」にかかる期間は?
不動産を売却する際にリノベーションをご検討するのであれば、費用とあわせて工事にかかる期間も確認しておくことが大切です。
リノベーションをおこなう場合は、フルリノベーションをおこなうか部分的なリノベーションをおこなうかで期間は異なってきます。
フルリノベーションにかかる期間
フルリノベーションとは、室内の内装や設備をすべて解体し、何もない状態から改修をおこなうリノベーションのことをいいます。
フルリノベーションにかかる期間は、一般的に6か月から7か月程度です。
設計にかかる期間が3か月、工事にかかる期間が3か月程度と考えておくと良いでしょう。
また、マンションのリノベーションをおこなう際は、工事内容によっては管理組合の承認を得る必要がある場合があります。
承認を得るまでに時間がかかってしまうと、その分工事期間が長引いてしまいますので、事前に管理規約を確認する、理事会に相談しておくなどの対応が必要となるでしょう。
部分的なリノベーションにかかる期間
部分的なリノベーションにかかる期間は、室内のどの部分を工事するかによって期間が変わります。
キッチンのリノベーション
現状のキッチンを新しいキッチンに交換する程度のリノベーションであれば2日から4日程度で終わらせることができます。
しかし、キッチンの位置を変更する場合は、周辺にある床や壁の工事、電気・水道の配管工事が伴うため、2週間から1か月程度の期間が必要です。
お風呂のリノベーション
もともと使っていた浴槽を新しいものに交換する場合の工事期間は、3日から4日が目安です。
また、古い建物に導入されていることが多いタイル風呂をユニットバスに交換する場合は、コンクリートの基礎工事が必要なため4日から1週間程度の期間がかかります。
部屋の間取り変更
1つの部屋を2つに分ける間取り変更は、壁と扉を作る工事をおこなう必要があるため、工事期間は2日から3日程度となります。
一方、壁や扉をなくして2つの部屋を1つにリノベーションする場合は、床の張り替え工事が必要となるため5日から6日程度の期間がかかります。
上記の例は一例ですので、ほかの工事にどれくらいの期間がかかるか知りたい場合は、業者に問い合わせてみると良いでしょう。
この記事も読まれています|不動産を売却する前にリフォームは必要?メリットやデメリットを解説
まとめ
今回は不動産のリノベーションについて解説しました。
不動産を売却する際、リノベーションをおこなえば相場よりも高く売却できたり、内覧時に買主に良い印象を与えられるというメリットがあります。
その一方で、費用と工事期間がかかり、通常はリノベーション費用すべてを回収することは難しいのでご注意ください。
和歌山市不動産売却センターでは、和歌山市を中心に不動産の売却に関するご相談を承っております。
不動産に関するご相談がある場合にはお気軽にお問い合わせください。